シンガポールの歴史をわかりやすく展示していて、改装を終え、2006年12月に再オープンした国立博物館。見た感じ大して広い博物館ではないように見え、実際は常設展が予想以上に充実していて、見ごたえのある館内。ビクトリア様式の建物の中は、昔ながらの建造物を活かしながらも、ガラスを多用し明るくモダンな造り。新旧がうまく融合されている。
国立博物館では、14世紀から現在までのシンガポールの歴史を物語形式で展示する「ヒストリーギャラリー」と、シンガポールのファッション、食、映画など をテーマにシンガポールのライフスタイルを紹介する「シンガポール・リビング・ギャラリー」とが常設展示。また、中国、東南アジア、南アジア、西アジア(中東)の文化財が、それぞれかなりの数、整然と展示。日本語専用のガイド等はなく、英語のオーディオガイドを渡され説明に沿って見て周るのみ。足元の番号が説明の番号であり、道順も兼ねてる模様。中には、シンガポールの歴史において最も暗黒の時代だった、日本軍に占領された'42-'45までの3年間の展示が一番考えさせられる。知識として知っていても、日本占領下の展示を見ながら事実を事実として知ることや、知っていたはずだった事実や違う立場から見 た事実が混じりあって勉強になる。また、英語だが、ボランティアガイドもあるので英語が出来る方はこちらもお勧め。また、この博物館は「開かれる博物館」がテーマになっているようで、様々な催し物があるそう。入場料はS$8(560円)で内容を考えれば十分納得できる額。