プーケットタウンの南端にあるサパイヒンで開催される「オートップ」というお祭り。「オートップ」とは、一村一品のことで、一つの村からそれぞれ一つ品物を持ち寄って交流を深めるマーケットのことだ。今回はタイの北部に位置するイサーン地方の「オートップ」である。
マーケットは仮設テントの露店からなり、民芸品はもちろんのこと、服や焼き物、貴金属からハーブ関係のものまで、ありとあらゆるものがところ狭しと並んでいる。所々にイサーン地方で使用されている農作業用の器械とか、博物館にでも置いてありそうな伝統家屋等がとても適当に、かつさりげなく紹介されている。さりげなさ過ぎて、誰も見ていないのが残念だ。広場前方に設営されたステージでは民族舞踊が繰り広げられ、お祭り気分が盛り上がる。食べ物の屋台も多く、チェンマイ名物でピリ辛のソーセージや薄焼きクレープのようなサクサクぱりぱりの超絶品お菓子などが並ぶ。民族衣装や手編みのサンダルなど、異文化を感じられる品ばかり。見て回るだけでも十分、楽しめる。