カオプラウィハーン遺跡はシー・サケットというイサーン(東北)地方の街から1時間半ほど。バンコクからシー・サケットまでは電車で10時間弱だ。カンボジアとの国境にあり、入場料はタイに205+カンボジアに200のトータル405バーツを支払う。観光客は意外にタイ人が多く、外国人は数えるほどしか遭遇しない。タイらしく僧侶の集団も見学に来ていたりする。入口から遺跡までは階段を上り、さらに歩く。遺跡は標高657mのプラ・ウィハーン産の頂上にある本殿とそこまでの石段やお堂などで構成されている。スケールの大きなクメール遺跡である。頂上までのぼるのは30分ほどかかるので大変だが、そこからの眺めは本当にすばらしい。カンボジア側の大平原が見渡せるのだ。また周囲にはまだカンボジア内戦からの地雷が残っているので要注意。国連などにより撤去作業は行われているが、まだ残っているのが現状だ。地雷を知らせる標識の近くには絶対に近寄らないようにしよう。この遺跡はアンコール・ワットよりも古く、現在はカンボジア領とされている。しかしカンボジアからは入場が難しいので、タイ側から入るのが一般的だ。ただし、見学の際、特にビザや出入国の手続きはないので安心を。