ホイアンのオーダーメイドの店、ヤーリー。ここは、世界的に活躍しているミュージシャンが訪れたということで、一躍有名になったお店。欧米人に人気のガイドブック「ロンリープラネット」でも推薦されているそう。ホイアンの市内に2店舗あるそうだが、今回向ったのは日本橋を渡って、川と平行したレストランが建ち並ぶ通りをずっーとまっすぐ行った右手にあるところ。
ホイアンでは高級テーラーとして有名らしいが夜に行ったからか、店内は雑然としていて汚いし、女性スタッフは疲れてやる気なさそうに座ってるし、照明も薄暗い。一人の女性がお店の奥に案内してくれた。ついて行って驚いた!なんと奥が広いこと!途中で川を超えて、さらに別の棟に続く店内には、所狭しと色々な生地が並んでいる。シルクのみならず、コットンもウールも何でもありそうだ。たまたまディスプレイしてあるサンプルを見て、ツイードのスーツを作ってみようかと思った。「75ドル」という。生地を見せてもらったらウールツイードばかり20~30種類。3シーズン着られそうなシルクとか麻混のツイードがなかったのが残念だけど、シンプルな焦げ茶とオフホワイトで2着作ることにした。生地を選ぶと、雑誌の切り抜きがいっぱい詰まったファイルを3冊持ってきて、「この中から好きなデザインを選んで」と言われる。「ドレス」とか、「スカート」、「スーツ」など、何冊もあり、見るだけでも大変。細かい所も、こうしたい、ああしたいと言うと、すぐにわかってくれて、話がはやい!デザインが決まったら、今度は裏地やオーガンジー、ボタンなどの副材料選び。選んだらそのまま別の女性が生地を持って行って、早速作業に取りかかるらしい。採寸をして全身の写真撮影をしたら、翌日のお昼ごろに仮縫いに来てね、と言われてこの日はおしまい。すでに夜8時くらいなのに、これから明日のお昼までにパターンもひいて、裁断して、仮縫いまでやっちゃうってスゴいスピード!翌日行くと、仮縫いとはいえほぼ最終に近い状態。この日はツアー客が大勢いて、ヨーロッパ人で店内はごった返していた。昨晩とは全く様子が違う。出来上がった洋服を着て、袖丈や着丈、スカート丈、身幅の調節。生地選びや採寸をしてくれたお姉さんと、実際のテーラーさんが一緒に見てくれる。そして、また数時間後に戻って再度調整。一応この時点で支払いは済ませ、洋服はその日の夜10時くらいにホテルに届けてくれるというのでお願いして帰る。さすがにこんなスピーティーなテーラーメードだから、出来上がりは糸くずがついていたり、チャコの後がうっすら残っていたりだった。
・スーツ
・コート
・ドレス
・トップス
・スカート
・パンツ &ジーンズ
・デニム
・ジャケット