マウイ島の半分ほどを占める「ハレアカラ火山」。世界一大きな火口を持つことでも有名だ。荒涼、索漠たる様がどこかこの世なのに、この世ではない遠い世界のような感じがして良い。「2001年宇宙の旅」の火星モデルにもなっている。「ハレアカラ火山」の標高は3000メートルを越え、ほとんど頂上近くまで車であがることができる。ハイキングのスタイルとしては、この大火口を横断し途中、2泊して麓に下りていくものと、時間に余裕のない場合は、火口原近くまで下りて戻ってくるものがある。レンタサイクルで外側の車道をダウンヒル、というのも人気がある。眼下に拡がった景観だけでも感無量である。「ハレアカラ火山」の頂上付近に天体観測所がある点は、ハワイ島マウナケアと似ている。ダートの深い道で歩きづらい。乗馬をしながら楽々行く人々もいるが、これには当然ツアー料金がかかる。「ハレアカラ火山」には途中、あり地獄のような斜面が待ち受けていたりする。索漠とした土地にも少しずつではあるが、銀剣草などの緑がある。今は、もう噴火することもないから安心して歩いているが、のぞき込む火口は深い。この規模にふれると、人間ってちっぽけな存在だと思う。マウイ島の半分ぐらいを占める「ハレアカラ火山」は大きいことは大きいが、なだらかなものだから遠くから見ても、富士山みたいではない。しかし、その裾野の広さは圧倒的で、ここは別の世界だとしっかりと感じられるほどだ。「ハレアカラ火山」にふれれば、だれでも火山が好きになれるだろう。一度、この景観に触れてみてはいかが?