キングスビレッジからクヒオ通りに向かうとある「プリンセス・カイウラニ像」は、23歳と言う若さで他界した王女の銅像。周辺は、カラカウア王やリリウオカラニ女王の妹や、オアフ州知事を勤めたスコット・アーチボールドが住んでいた邸宅や庭園があった場所だそう。
プリンセス・カイウラニと一緒に立っている1羽の孔雀は、王女が買っていたと言うペットで、子供時代にアイナハウで50羽以上の孔雀に囲まれ過ごしたとか。プリンセス・カイウラニは、6歳で明治天皇の甥と縁組し、12歳で母であるリケリケが他界し、13歳でイギリス留学と言う波乱の人生を送ったが、ハワイの伝統や知識、貴族の教養が全て兼ね備えていたそう。教養だけでなく顔も美しい美貌をもっていたせいか、リリウオカラニ王女時代には、継承者としても指名されたほど。プリンセス・カイウラニが、イギリス留学でイギリスやフランスと社交していた際に、ハワイ王朝が崩壊してしまう程の危機に追い込まれる。8年間ものイギリス留学を終え、ハワイに戻ってきた頃にはすでに崩壊していて、共和国となっていたそう。そのご、ハワイ島で過ごした時に風邪をこじらせ23歳と言う若さで他界。プリンスが亡くなった時、ペットの孔雀達が一斉に鳴き叫んだそう。他の王女や王に比べ、かなり波乱人生を送ったプリンス・カイウラニは悲劇の王女と呼ばれている。
幼女時代を過ごした、アイナハウ跡にはシェラトン・プリンス・カイウラニホテルが建てられ、ホテル内にはプリンスの肖像画等が展示されているのも有名。ちなみに、プリンス・カイウラニの誕生日である10月16日は行事イベントも開催される。