パリ、ルーブル美術館の前のピラミッド広場にあるジャンヌダルク像。馬にまたがったジャンヌダルク像は、シンボルともなっており、ここから美術館やチェイルリー公園への目印としても活用ができる。このジャンヌダルク像は、故郷であるオレルアンの方を向いている。
ジャンヌダルクは、オレルアンの乙女とも呼ばれているフランスの国民的英雄。カトリック教会における聖人でもある。百年戦争の際には当時イングランドに占領されていたオレルアンを開放に導き、また、ランスにおけるパテーの戦いでも勝利を収め、シャルル7世の戴冠式をランスで実現させた。しかしながら、イングランド軍に捕らえられ、異端者として火刑にされてしまう。当時火刑はカトリックにおいて最も過酷な刑であった。遺体が燃やされて灰になってしまえば最後の審判の際復活すべき体自体がなくなってしまうと考えられていたためだ。
現在、ピラミッド広場のほか、パリ市内、ベルサイユ宮殿、オレルアンにもジャンヌダルク像を見ることができる。パリジャンもパリジェンヌたちもみなジャンヌダルクのファンなのだろう。