漢陽都城は1396年(太祖5年)に4つの山、白岳、駱山、南山、仁王山の稜線に沿って建築されました。
山城と平地城を連結させた都城は漢陽都城が世界で唯一。全長18.2km、面積46万7922平方メートルと異例の大きさも特徴です。
城郭は本来軍事目的で築造されるため小さく造られますが、漢陽都城は庶民が中に住めるよう大きく造られたと言います。築造初期は2万人の庶民が朝鮮時代中期には10万人に増え、末期には20万人が都城内に住んでいたそうです。
コース順序
光熙門→奨忠体育館→新羅ホテル後苑→国立国楽館→南小門址→松の道→南山Nソウルタワー→安重根記念館→南大門(崇禮門)
難易度 ★ ★ ★ ☆ ☆
所要時間 約3時間
距離 5,432メートル
この区間の城郭は、日本の植民地支配時代に多くが失われてしまい、現在は住宅街となっています。
区間距離 815メートル
所要時間 20分
光熙門を左にCafe MAJO&SADY東大門歴史文化公園店の前を過ぎて、ソウル城郭の標識のある路地(スロープ)登り住宅街を突き進みます。
住宅街を突き進むと、突き当りに出ます。左折し、最初の角で右折450メートル直進。
歩道を渡った先に新羅ホテル裏側の城壁があります。
住宅街に埋もれた城壁
この区域の城壁はほとんど残っていませんが、ところどころ城壁の上に民家が建っている箇所があります。大切な史跡が住宅に埋もれてしまった現実に、歴史の深い傷跡が感じられます。
新羅ホテルの後苑の内側と外側の両方の城壁コースが楽しめる区間です。
区間距離 1616メートル
所要時間 40分
※新羅ホテル&バンヤンツリー ソウル後苑 開放時間 9:00~18:00
新羅ホテル裏側から後苑内への行き方
奨忠体育館の裏側を通り過ぎ、新羅ホテルの城壁を辿り階段を上ります。
直進し、右側に後苑への入り口があります。
ここからソウルが一望できます。東屋でひと休みもできます。
後苑を後にし、バンヤンツリークラブホテルの正門を過ぎた先、右折し「国立国楽院」の方に進みます。
城壁の石の形に注目!
城壁の石の形は築かれた時代によって異なります。平地部の城石は多くが世宗の時代に築かれたもの。トウモロコシの粒のような形が特徴で、大きい石が城壁の下部に敷かれバランスを保っています。
南山公園には600年前、太祖の時代に築かれた城壁が綺麗に残っています。中でも木の階段横の城壁は、山の稜線に沿って美しく伸びており、南山コースのハイライトです。
区間距離 1700メートル
所要時間 60分
いよいよ南山へ!国立国楽院の脇の山道に進みます。道に沿って歩いていくと、木の階段が現れます。
高く立派に築かれた城壁がずっと長く続いており、古城の中を歩いている気分を味わえます。
徹底した建築管理
城壁の石に、よく見ると文字が刻まれていますが、これは太祖5年に初めて漢陽都城を築く際、工事にあたった担当者の名前を記し、工事の責任を請うためのものだそうです。南山の城壁のあちこちで見ることが出来ます。
南山の頂上に到着。ここがソウルの中心であることを示すシンボルがあります。
のろし台 1423年(世宗5年)に設置され、1895年まで500年間に渡って存続したもののレプリカ。宮から直接確認できるように設置され、平時は1つの烽火だけ上がり、変乱が起きたときにはレベルによって、2個~5個まで烽火をあげました。
木の階段を降り、ゆるやかな坂道を降りると、道路に出ます。
公園の出口前、信号を渡ったところを右に曲がりまっすぐ進むと、南山コースのゴール地点、崇禮門があります。
ゴール地点、崇禮門に辿りついたら、スタンプを押しましょう!
南山には600年の歴史を持つ城郭の多くが綺麗に保存されており、当時の城を想像しながら探訪することができます。
南山コースは比較的に易しく、一部木の階段が大変ですが、以外の場所はゆるやかな道が多く、初心者でも十分に体験でき、楽しめるコースです。
関心のある方は南山ルートからチャレンジしてみましょう!